「VLOOKUP関数」「FALSE」を利用する
垂直方向（縦方向）にデータを検索し、対応する値を取得するために使用されます。例えば、商品コードを検索値として、商品コードを入力すると、自動で商品名や単価が表示されます。大きなデータの中から特定の値を高速に見つけることができるので、手動での検索や目視でのデータの探索よりもはるかに迅速で効率的です。多くの場面で使用されている関数で、データ解析やレポート作成などのさまざまな用途で広く活用されています。
数式タブを表示させて、結果を表示したいセルをアクティブにします
エクセル上部にある「数式」タブをクリックして表示させ、結果を表示させたいセルをアクティブにします。
検索/行列の▼から「VLOOKUP」を選択します
「検索/行列」の▼から「VLOOKUP」を選択します。
関数の引数ダイアログボックスが開くので、検索値に商品コードを入力する予定のセルを指定します
ここでは「B3」を指定しています。例えば商品コード「1」を入力したら、自動的に商品名「奇跡りんご」が入力されるようにしたいので、検索値には「1」を入力する予定のセルを指定します。
範囲に、商品表のデータ範囲を指定して、F4キーを押して絶対参照にします
範囲に、あらかじめ作成しておいた「商品コード」、「商品名」、「単価（円）」のタイトルを除いた表部分を範囲選択します。
列番号に、表示させたい項目が商品表内の何番目にあるかを確認し、「2」を入力します
ここでは、２列目に「商品名」があるので「2」と入力しています。
検索方法に「false」と入力して、OKをクリックします
「FALSE」と大文字で入力してもOKです。
| FALSE | 検索値に指定した値と完全に一致する値を検索する。見つからない場合はエラー値「♯N/A」が表示されます。 |
| TRUE | 検索値に指定した値と完全一致する値と近似値を検索する。一致する値が見つからない場合は、検索値を超えない最も大きい値が返されます。 |
VLOOKUP関数が設定された
「♯N/A」と表示されている理由は、左の列の商品コードに何も入力されていないからです。
商品コードに、任意の商品コードを入力してみましょう
「5」と入力した場合、商品名に「冒険いちご」が表示されました。
商品名と単価を、自動入力する方法
今までの手順と同様に、単価のセルをアクティブにして以下の設定にします
範囲を入力したあと、F4キーを押して、絶対参照にすることを忘れないようにしましょう。下図のダイアログボックスを参考に入力してください。
商品コードを入力すると、商品名と単価が同時に自動入力されるようになった
「5」と入力することで、商品名「冒険いちご」と単価「200」が同時に自動入力されました。
「VLOOKUP関数」を使うことで、大きなデータセットから特定の情報を迅速に検索でき、手動で探す手間を省き、必要な情報を簡単に取得できます。一貫した方法でデータを検索することで、手動での入力ミスや不整合を減らし、データの正確性が向上します。VLOOKUPは比較的簡単に理解できる関数であり、初心者でも使用しやすいのが特徴です。数式の構造も分かりやすく、使い始めるハードルが低い関数ですので、ぜひ活用しましょう。
