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VeraCryptとは?完全無料の超強力な秘密フォルダ暗号化ソフト インストール方法

PC 全般知恵袋

見られたくない秘密の日記や画像、あなたの秘密データを守る!VeraCryptで超安全な暗号化環境を作りましょう。

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大切な秘密のファイル、どこまで安全に守れていますか?

ある日、仕事で使っていた重要なデータが流出してしまったら…。あるいは、プライベートな写真や機密文書が知らない誰かに見られていたら…。考えるだけでゾッとしますよね。でも、そんなリスクから完全に解放される方法があるんです。

それが、VeraCrypt。無料で使えるのに、米国NSAレベルの強力な暗号化技術を搭載した、最強の秘密フォルダ作成ソフトです。本記事では、初心者でも簡単に使えるVeraCryptのインストール方法を詳しく解説します。これを読めば、あなたの重要なデータは誰にも触れられない「鉄壁の要塞」に!今すぐチェックして、安心を手に入れましょう。

注意事項

  • 設定したパスワードを忘れてしまった場合、スーパーコンピューターでも復元に1000年以上かかります。
  • パスワードを他人に漏洩してしまった場合、あたりまえですが普通に閲覧できてしまいます。設定した暗証番号はご自身で死守してください。

VeraCryptとは?

VeraCrypt(ヴェラクリプト)は、ディスク暗号化ソフトウェアで、ユーザーの個人データや重要な情報を安全に守るためのツールです。VeraCryptは、オープンソースで無料で提供されており、Windows、macOS、Linuxなど、さまざまなプラットフォームに対応しています。

VeraCryptの主な機能は、ディスク全体の暗号化や、仮想暗号化ボリュームの作成です。これにより、パソコンや外部ストレージデバイス(USBメモリや外付けハードディスクなど)のデータを、第三者が絶対にアクセスできないように保護できます。ディスク全体の暗号化は非推奨です(筆者談)。

強力な暗号化: VeraCryptは、AES、Serpent、Twofishなどの強力な暗号化アルゴリズムを提供しています。これにより、暗号化されたデータが第三者に解読されるリスクを極限まで減らすことができます。

ボリュームの暗号化: VeraCryptでは、ユーザーが「ボリューム」を作成し、そのボリューム内に保存されているファイルやフォルダを暗号化します。これにより、必要な時だけマウントしてアクセスでき、セキュリティが保たれます。

パスワード保護: VeraCryptのボリュームは、パスワードで保護されており、強力なパスワードを設定することで、データが万が一盗まれても安全を確保できます。

隠しボリューム(隠し暗号化領域): VeraCryptのユニークな機能として、「隠しボリューム」というものがあります。これは、暗号化されたボリューム内に別の隠れた領域を作成できる機能で、第三者に暗号化されたボリュームを見せてしまった場合でも、隠された領域は一切開示されません。

VeraCryptを使う理由

データの保護 : PCや外付けドライブに保存している機密情報や個人データを保護するために、VeraCryptは非常に効果的です。特に、紛失や盗難によるデータ漏洩を防ぐために役立ちます。

フリーでオープンソース : 無料で利用でき、コードが公開されているため、セキュリティに対する信頼性も高いです。また、個人情報を収集することはありません。

簡単な操作 : 初心者でも使いやすいインターフェースを提供しており、ディスク暗号化や仮想ボリューム作成は数回のクリックで完了します。

それでは【ネコ】でも分かるVeraCryptインストール方法を解説していきます。

VeraCryptのインストール方法(Windows版で解説します)最新2025.05中旬

公式サイト(https://www.veracrypt.fr)のリンクを開き、インストーラーをダウンロードします。

「EXE Installer」は、PCに秘密フォルダ(正確には仮想ボリューム)を作成したい場合にインストールします。「Portable Version」は、USBや外付けハードディスクに秘密フォルダ(正確には仮想ボリューム)を作成したい場合にインストールしてください。もちろん両方インストールしてもOKです。

VeraCryptのインストール手順
インストールタイプ特徴用途
EXE Installer
(↑をインストール)
一般的なインストーラー。インストールウィザードを使って簡単にインストール。通常のユーザーが自分のPCにVeraCryptをインストールする場合に最適。
MSI InstallerMicrosoft Installer形式。自動インストールやカスタマイズが可能。企業環境やIT管理者が複数PCに一括インストールする場合。
Portable Version
(↑をインストール)
インストール不要で、USBメモリなどに保存して持ち運びできる。PCにインストールせず、複数のUSBなどでVeraCryptを使用したい場合。
Debugging Symbols開発者向けに提供されるデバッグ用シンボルファイル。エラー解析やトラブルシューティングに使用。VeraCryptの問題を修正するためのデバッグが必要な開発者やエンジニア向け。
  • クリックすると、ダウンロードが始まります。
  • ダウンロードフォルダから、VeraCrypt Setup 1.26.20 (1).exeをクリックして開きます。
  • 「このアプリがデバイスが変更を加えることを許可しますか」という表示が出ましたら、「はい」をクリックしてください。

「インストール中に利用する言語を選んでください」と表示されますので、「日本語」を選択してOKをクリックしましょう。

VeraCryptのインストール手順

「I accept the license terms」をクリックしてチェックを入れ、「次へ」をクリックしましょう。

VeraCryptのインストール手順

「インストール」を選択して、「次へ」をクリックしましょう。

VeraCryptのインストール手順

セットアップオプションのインストール先などを確認して、(問題がなければデフォルトでOKです。)インストールをクリックしましょう。

VeraCryptのインストール手順

「インストールに成功しました。」と表示されたら「OK」をクリックしましょう。

VeraCryptのインストールに成功しましたと表示されるので「終了」をクリックしましょう。

VeraCryptのインストール手順

ユーザーズガイドの「初心者のためのチュートリアル」に、目を通されるようお勧めします。と表示されますが、「いいえ」で良いです。「はい」にしても英語のチュートリアルサイトが開くだけです。

VeraCryptのインストール手順

これでインストールは完了しました。次に秘密フォルダの作成方法を解説します。手順通りに進めてください。

VeraCryptを使って、PCに仮想ボリュームを作成する方法

デスクトップにVeraCryptのアイコンが作成されているので、クリックして開きましょう。

ボリュームの作成をクリックします。

VeraCryptのインストール手順

「暗号化されたファイルコンテナを作成」を選び、「次へ」をクリックします。

VeraCryptのインストール手順

「VeraCrypt標準ボリューム」を選択して、「次へ」をクリックします。(隠しボリュームの解説は、ここでは控えます。)

VeraCryptのインストール手順

「ボリュームの位置」が表示されますが、ここで先にデスクトップ(デスクトップでなくてもOK)に新規作成で、任意のフォルダを作成(フォルダ名は何でもOKです。)しましょう。

VeraCryptのインストール手順

デスクトップに任意のフォルダを作成したら、「ボリュームの位置」から「ファイルの選択」をクリックします。

VeraCryptのインストール手順

先ほど作成した任意のフォルダを選択して、ファイル名を入力(例:「MySecureData」など)しましょう。拡張子は不要です。ファイル名を入力したら、「保存」をクリックしましょう。

今、作成したファイルが仮想ドライブの入り口(入れ物)になります。絶対に削除しないように注意してください。

VeraCryptのインストール手順

「履歴を保存しない」にチェックを入れて、「次へ」をクリックしましょう。

VeraCryptのインストール手順

「履歴を保存しない」というチェック項目は、VeraCryptが最近使用したボリュームの履歴を記録しないようにするオプションです。セキュリティを強化したい場合は、チェックを入れることをおすすめします。

暗号化アルゴリズムに、「AES」を選択して、ハッシュアルゴリズムは「SHA-512」を選択して、「次へ」をクリックしましょう。

VeraCryptのインストール手順

暗号化アルゴリズムの横にあるテストはクリックしなくてもOKです。「テスト」ボタンは、選択した暗号化アルゴリズム(例:AES)の処理速度や動作確認をするためのものですが、実際の暗号化設定には影響しません。

ボリュームのサイズに、任意の容量を設定します。ここで指定したサイズが、暗号化された仮想ドライブの保存可能データ量が決まります。VeraCryptのボリュームサイズは後から変更できないため、余裕をもって設定するのがオススメです。

VeraCryptのインストール手順

例として「10GB」を設定しましたが、ドライブに設定するサイズ分の空き容量が必要になります。ストレージの残り容量を確認して、十分なスペースを確保しましょう。

パスワードを設定しましょう。確認入力に、設定したパスワードと同じものを入力します。入力したら、「次へ」を選択します。

VeraCryptのインストール手順

警告として、短いパスワードでは総当たり攻撃によって容易に破られてしまします!と表示されます。ご自身の判断で、パスワードを設定しなおすか、設定した短いパスワードで良いのか判断してください。

VeraCryptのインストール手順

巨大なファイルという画面が表示されます。大きなファイル(4GB以上)動画・高画質画像・バックアップデータなどを保存する予定がある場合は「はい」を選択(推奨)。小さなファイル(文書、テキスト、軽量画像など)しか保存しないなら「いいえ」を選択しましょう。「いいえ」を選択した場合、4GB以上のファイルは、保存できません。

選択したら、「次へ」をクリックしましょう。

VeraCryptのインストール手順

ボリュームのフォーマットが表示されますので、ファイルシステムには、「exFAT」、クラスターには、「デフォルト」、他は表示通りでOKです。ダイナミックのチェックは外してください

ただし、さきほど4GB以上のファイルを保存しない(いいえ)を選んだ場合は、「FAT32」が選択されている場合があります。「FAT32」は、4GB以上のファイルは保存できません。

「マウスの動きから収集された乱数」の赤いバーが右にくるまで、マウスをひたすら動かしましょう。マウスを動かすほど、暗号鍵の強度が増すので、頑張ってください。

VeraCryptのインストール手順

コンピュータは通常、完全に予測不可能なランダム値を作成するのが苦手です。しかし、人間がマウスを動かすと、予測できない不規則な動きが発生します。この動きをデータとして収集し、乱数(ランダムな数値)を生成することで、より強固な暗号鍵を作成できるのです。

赤いバーが緑になって、右端まできたら、「フォーマット」をクリックしましょう。

「VeraCryptボリュームの作成に成功しました。」と表示されるので、「OK」をクリックしましょう。

VeraCryptのインストール手順

ボリュームが作成されましたと表示されるので、「終了」をクリックしましょう。お疲れ様でした。

次は、いよいよVeraCryptの使い方の解説です。

【ネコ】でも分かる VeraCryptの使い方の解説です。

デスクトップのVeraCryptアイコンをクリックして、VeraCryptを立ち上げます。「ファイルの選択」をクリックしましょう。

VeraCryptのインストール手順

さきほど作成した、「MySecureData」を選択して、「開く」をクリックしましょう。

VeraCryptのインストール手順

ドライブの一覧から、好きなドライブを選択しましょう。ここでは「K」を選択しました。「マウント」をクリックしましょう。表示されているドライブは未使用のものなので、基本どれを選択しても良いのですが、重複する可能性の少ない下の方を選んでおくとOKです。

VeraCryptのインストール手順

先ほど設定した、パスワードを入力して「OK」をクリックしましょう。

VeraCryptのインストール手順

PCに、仮想ドライブ「ローカル ディスク(k)」が新しく作成さています。

VeraCryptのインストール手順

ローカルディスクって何?という方へ
ショートカット「windows+E」でエクスプローラーを開いたら、左側下に「PC」または「このPC」を選択しましょう。Cドライブが入っているところです。USBを挿したら、USBが表示されるところです。

暗号化された仮想ドライブ「ローカル ディスク(k)」に秘密のデータを入れましょう。

VeraCryptのインストール手順

暗号化された仮想ドライブ「ローカル ディスク(k)」にデータを入れたら、必ずアンマウントして、仮想ドライブ「ローカル ディスク(k)」の表示を削除しましょう。アンマウントを忘れたら、仮想ドライブ「ローカル ディスク(k)」が普通に表示されて、誰でも見られる状態のままです。

VeraCryptのインストール手順

これで、使い方解説は終了です。みなさま、無事設定できましたでしょうか。

今回は、PCに詳しくない方、セキュリティに不安があるけど、どう設定して良いかわからないという方のために、できる限り詳しく解説いたしました。みなさまの周囲に、同じように秘密のデータをどうすればよいか不安という方がいらっしゃいましたら、このページを教えていただけると幸いでございます。

おまけ USBメモリに暗号化フォルダを設定する「VeraCrypt Portable」の使い方

最初にご紹介した、「VeraCrypt Portable」ポータブル版の使い方を解説します。

「VeraCrypt Portable」は、インストール不要で使用できるVeraCryptのポータブル版です。通常のVeraCryptはPCにインストールする必要がありますが、ポータブル版ならUSBメモリや外付けストレージから直接実行できます。

とても便利で、安全にUSBメモリを利用できるようになりますので、ぜひ活用してみてください。

VeraCrypt Portableのインストール方法(Windows版で解説します)最新2025.05中旬

PC版と重複するところは省きますので、PC版を参考にしてください。

公式サイト(https://www.veracrypt.fr)のリンクを開き、インストーラーをダウンロードします。

「Portable Version」をクリックしてダウンロードします。

  • クリックすると、ダウンロードが始まります。
  • ダウンロードフォルダから、VeraCrypt Portable 1.26.20 (1).exeをクリックして開きます。
  • 「I accept the license terms」をクリックしてチェックを入れ、「次へ」
  • 「展開」をクリックします。
  • 「ファイルの展開に成功しました」と表示されるので、「終了」をクリックします。
  • 展開されたフォルダの中から「VeraCrypt-x64.exe」を選択して開きます。
  • 「ボリュームの作成」をクリックします。
  • 「暗号化されたファイルコンテナを作成」を選択して「次へ」
  • 「VeraCrypt標準ボリューム」を選択して「次へ」

「ボリュームの位置」が表示されるので、「ファイルの選択」をクリックします。

ここではUSBメモリの中に、ファイルを作りましょう。ついでにダウンロードして展開した、VeraCryptフォルダもUSBメモリに保存しましょう。そうすることで、どのパソコンでもUSBメモリから秘密フォルダを展開して閲覧できるようになります。

このあとの作業はPC版と同じです。

最後に、まだまだ利用するには信用できないという方のために

暗号化された仮想ドライブ「ローカル ディスク(k)」にマウントする前に、Wi-Fiを切りましょう。LANケーブルを抜きましょう。ネット接続を解除した状態で、マウントして作業し、アンマウントしてから、再接続しましょう。それでも不安でしょうがないという方は、ネットにつなげないパソコンを用意して、USBメモリの中に仮想フォルダを作成して、ネットにつなげないパソコンだけで使用しましょう。それでもまだまだ…(続く)

VeraCryptの利用シーン

企業の機密情報や顧客データなどを暗号化して保存することで、情報漏洩のリスクを減らせます。

個人のファイル(写真、文書、動画など)を暗号化して保存し、データが盗まれるリスクを防ぐことができます。

USBメモリや外付けハードディスクに保存したデータを暗号化し、物理的にデバイスが盗まれた場合でも内容を保護します。

まとめ

VeraCryptは、無料で使える強力なディスク暗号化ツールです。プライバシーやセキュリティを重視するユーザーにとって、非常に有用なツールです。簡単にインストール・使用できる一方で、強力な暗号化機能を備えているため、誰でも安心して利用できます。